Yonesaka-Line
2008
ACT−1


プロローグ

今春、JR東日本から今秋には、米坂線と磐越西線に新型気動車を投入すると発表がありました。

そのロケーションに魅力を感じながらも、いつも磐西C57サンの撮影に行くときにクルマから眺めるだけで

済ましてきましたが、置き換わる前の姿を納めておこうと重い腰を上げました。


この日の午後は、用事があるので、何としてもお昼には家に帰らなくてはなりません。

どのような撮影スケジュールにするか、まずダイヤ構成から検討。

どうやら始発から10時頃までの時間でも、それなりの本数を撮影出来そうです。

現地までの所要時間は、2時間弱。小国発米沢行きの始発が6時チョイ過ぎ発車なので、

宇津峠付近で撮るとしたら4時半過ぎに家を出れば間に合います。

4時起きにしようかな、と思いましたが、考え直して1時間前倒しして、3時起きに決定。

というのも4時までに高速道路に乗れば、ETC深夜割引(4割引)が適用されるからです。

これが4時半出発だと入口はもちろん山形蔵王ICの出口でも6時前の通過になってしまい、

通勤割引時間にかかりません。

逆に出口で6時に合わせてしまうと、お目当ての列車に間に合いませんので、

少し早起きすることにしたわけです。

これだと、早起きは辛いですけど、現地でロケハンや買い物をする時間もとれるので、

気分的余裕も大きいですしね。



順調に走って、5時半には宇津峠着。

ここまでの天気は上々。

追いかけをするつもりだったので、このまま宇津峠を越えて、子子見辺りまでは行きたいな、

と思ってトンネルを出たら、あんらま。一転してどんよりとた曇り空。

オマケに霧があたり一面に立ちこめています。

このまま行くか? それとも戻るか?

自問自答しながら3分ほど進みましたが、状況は変わらず、引き返すことにしました。

宇津トンネルを抜け、手ノ子付近にクルマを駐めます。

時間はまだたっぷりあるので、付近をロケハン。


上から見下ろすか? 

それとも下から見上げるか?

このSカーブはどうだ?


いろいろ考えるのが、また楽し。

結果、下から見上げて、撮影後50mダッシュをして、踏切からSカーブを後追いで狙うことに・・・。



取材日 2008年6月1日

撮影機材 Nikon D2H D200

待つことしばし。

雲の流れが速く、晴れたり

曇ったり。

うまく雲が切れてくれよ。

ガタン、ゴドンと現れた新潟色

の気動車。

久しぶりのご対面。
   
直前に流れてきた雲で、

背後の山が隠れて残念。。。

、、、って、え、3両ですか?

米坂線って、みんな2両編成

じゃなかったの??

ファインダーを覗きながら、

ちょっとパニック。

だって、2両編成を想定して

いたので、編成切れちゃうか

も・・・

うぉっ、入った、入った。

メデタシ、メデタシ・・・
  
・・・なんて喜んでいる場合で

はなく、すかさずダッシュ。

ハー、ヒー。

間に合うのか?

学生の頃は50mを6秒チョイ

のタイムで走ったことあったけ

ど、そんなの遙か昔々の話。

四捨五入したら50のオヤジが、

なにやってんだ、と体力の衰え

を感じ、走りながら苦笑。

ハァ、ハァ・・・

ま、間に合ったー。



 

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